仮想哲学入門書の執筆について

現在、仮想哲学会では、「仮想哲学」の基礎を提示するための入門書の執筆を進めています。
本プロジェクトでは、性質の異なる二冊の書籍を構想しています。

哲学初心者向け

一つは、哲学に馴染みのない方でも読み進められるようにしたQ&A形式の入門書です。 仮想哲学に関わる問いを100項目に整理し、それぞれに応答することで、領域全体の輪郭を段階的に把握できる構成を想定しています。 このうち一部(約20問程度)は、Web・note・PDF・電子書籍等の形式で無料公開を行う予定です。

哲学中級者〜上級者向け

もう一つは、より体系的・基礎論的な位置づけを持つ書籍です。 仮想哲学を一つの思考体系として整理し、その前提・構造・射程を明確化することを目的としています。 いわば、仮想哲学における基礎理論の提示であり、今後の議論の参照点となることを意図しています。 こちらについては、大部分をWeb・note・PDF・電子書籍等で公開する方針です。

これらの書籍は、いずれも販売を主目的とするものではなく、まだ十分に体系化されていない「仮想哲学」という領域を、共有可能な形で提示する試みです。

扱うテーマは多岐にわたります。 古典的懐疑論から、シミュレーション仮説に代表される現代的懐疑、AIと意識の問題、仮想空間における倫理・意味・価値といった論点までを含みます。

仮想哲学は、一見すると抽象的な思索領域に見えるかもしれません。 しかし現代においては、VR、ゲーム、バーチャルな存在との関係といった形で、私たちはすでに日常的に「仮想」に接続されています。

本プロジェクトは、そうした状況を前提として、「仮想とは何か」「現実とは何か」「経験とはどこまでを含むのか」といった問いを、改めて基礎から問い直すためのものです。

なお、完成時期は現時点では未定ですが、今後の進行に応じて、Webサイトおよびnoteにて随時情報を公開していきます。
また、将来的には外国語での展開も視野に入れています。
仮想哲学という領域が、どのような思考を可能にするのか。
その最初の輪郭を提示する試みとして、本プロジェクトを進めていきます。